Day 3:『なぜ?』を繰り返す深掘り技術【モデル解答と解説】

 Day 3トレーニング、お疲れ様でした!
 物事の表面だけをなぞるのではなく、その奥にある本質的な原因を探る「深掘り思考」のトレーニングができましたね。

 あなたが考えた「なぜ?」の連鎖と、以下のモデル解答を見比べて、思考を深める感覚を掴んでいきましょう。


 

 


モデル解答例

 

 このお題の出発点は「常連客から価格についての指摘があった」という事象です。ここから「なぜ?」を繰り返してみます。

  • なぜ①:常連客から価格についての指摘があったのか?
    • 答え: カフェのコーヒーを値上げしたから。

  • なぜ②:カフェのコーヒーを値上げしたのか?
    • 答え: メインで使っているコーヒー豆の仕入れ価格が2割も高騰したから。

  • なぜ③:コーヒー豆の仕入れ価格が2割も高騰したのか?
    • 答え: 世界的な天候不順により、その豆の生産量が大幅に減少したから。


ポイント解説

 

 いかがでしたか?

 「なぜ?」を繰り返すことで、視点が「お客様の反応」→「お店の行動」→「市場の状況」→「地球規模の環境」へと、どんどんズームアウトしていくのが分かりますでしょうか。

 このトレーニングの目的は、表面的な問題(お客様の指摘)から、打ち手のヒントが隠されている『根本原因』にたどり着くことです。

 

【なぜ、根本原因を探る必要があるのか?】

 

 もし、最初の「なぜ①」の答えである「値上げしたから」だけで思考を止めてしまうと、「お客様が指摘してきたから、値下げしよう」という安易な解決策に飛びついてしまうかもしれません。

 しかし、「世界的な豆の供給不足」という根本原因までたどり着くと、どうでしょうか?  安易な値下げは、カフェの経営を苦しめるだけだと分かります。

 そうなると、考えるべき打ち手は、

  • 「お客様に、原材料高騰の背景を正直にお伝えできないだろうか?」

  • 「価格は維持しつつ、別の形で価値(お菓子を付けるなど)を提供できないだろうか?」

  • 「この豆にこだわらず、安定供給できる別の美味しい豆を探せないだろうか?」

 というように、より本質的で、創造的なものに変わってきます。 原因が分かれば、打ち手が変わる。これが、このトレーニングの最大のポイントです。



 もちろん、あなたが考えた「なぜ」の連鎖も、正解の一つです。「より高品質なサービスを提供するため」「スタッフの給与を上げるため」といった別の根本原因にたどり着いたかもしれません。
 大切なのは、自分なりの軸を持って、思考を掘り下げるプロセスそのものです。

 今日は問題の「原因」をしっかり深掘りできました。
 明日は、この原因分析の結果も使いながら、いよいよ「人を説得するための論理」を組み立てるトレーニングに入ります。お楽しみに!